94歳母の認知症 被害妄想 その1(初期症状)
私は両親の下で一人っ子として育てられました。
思春期・・だいたい15歳くらいまでは、この両親の異常さにあまり気づいていなかったように思います。
ただ、何事にも心配性でなにも経験させないようにしむける母の態度が、ちょっと極端だと感じていたくらいです。逆に習い事や塾には熱心で、今思えば過干渉な親でした。
父親の方は、割と無関心というか、子どもの教育にはめんどくさそうにしていました。気の向いた時だけ、子どもそっちのけで夏休みの宿題(工作)など、自分が肩代わりしてやっていたこともあります。
この二人は、今でいうなら子どもの可能性を奪い、自分たちの扱いやすいように枠にはめる「毒親」なのですが、割と明るく、二人が争うこともなく、笑いが多かったので、一見すると円満な家庭で、子どもだった私は世間の家庭とのギャップに気づくことなく成長しました。
しかし、思春期には他のクラスメートと比較して、自分の家族に違和感を覚えます。高校時代は詰め込み教育に没頭して、違和感の正体を突き止めることを保留しますが、大学生になり、このままではまともな大人になれないと感じて寮に入り、実家を離れます。それから50歳を過ぎるまで、両親とは年に1〜2回会うだけで交流はありませんでした。
思えば、30年以上離れていた両親と再度出会い直すことになったのです。
話を戻します。母の言動でおかしいと思ったのは、今から30年以上も前のことです。母は、まだ60歳を過ぎたところでした。
久し振りに母からうちの家に電話がかかってきて、なんでもない話をしていたら、「アンタ、この電話、盗聴されてるで。」と突然言い出して、「もう切るわな。」と、本当に切ってしまったのです。
忙しかったので忘れていましたが、考えてみると、それも1つのサインだったかもしれません。