94歳母の認知症 被害妄想 その3(初期症状)

加齢と共に、できることや活動が減ってくる傾向にあると思います。これは、体力や認知が低下するので、どうしようもないことです。
82歳で父は私の近所に転居してきましたが、そこから、急速に視力が低下し、次の運転免許更新には到底受からない水準になってしまい、1年半くらいで免許を手放しました。
当時、高齢者の運転で事故が多発するニュースが連日のように報じられていたので、正直、私はほっとしました。
大きな事故を起こす前に運転しなくなるのは安心できます。
ただ、同時に嫌な予感・・不安と言ったらいいか・・・が湧いてきました。
あの運転好きな父が免許を返してしまったら、いったい何をして過ごすのだろう。
普段からめんどくさがりで自分から何一つしないような父が、好きな自動車がなくなったら、どこにも出歩かなくなるのではないか?
家にいて1日中ゴロゴロしているのは健康によくないのは明らかです。

 

その心配は、やはり当たってしまいました。最初の数か月は住宅の前のバス停からバスに乗って、近くの町まで行き、趣味の囲碁を打って帰りに一杯やってくるのが楽しいと言っていましたが、すぐに飽きてしまい、家に引きこもり毎食後酒を飲んでは寝てばかりいるようになってしまいました。

 

母の話に戻りますが、その影響をモロに受けたのが母でした。家のことをまったくと言っていいほど何もしない父でしたが、それでも唯一「運転手」という存在価値があったわけですが、それがなくなり、ただただ手のかかる存在になってしまったのです。
同時に、気分転換に好きな時に好きな所に出かけるというガス抜きの手段を母は失ってしまいました。
当時、私はまだ働いていて、忙しかったですが、旅行に行きたいと言われて、何度か泊りがけで両親を連れて行きました。
しかし、根本的な解決にはならず、母の症状は悪化していきました。