94歳母の認知症 被害妄想 その2(初期症状)
母の言動が、なにかちょっと気になりはしたものの、私は日常の忙しさに紛れて、いつの間にか忘れていました。当時、そんな余裕はなかったのでした・・・。
でも、あとから振り返ってみると、母の行動には、いくつかの特徴がありました。
まず、昼間からほぼすべての部屋のカーテンを閉め切って、暗くしていること。
私は行くたびにカーテンと窓と開け、新鮮な空気を取り込むようにするのですが、気が付くとまた閉まっています。母が見つけるたびに閉めているのです。
そうやって暗くして、電灯をつけています。時間に関係なく・・・です。
どうして閉め切るのかとたずねると、向かいの住宅から監視されているというようなことを言ってました。
あの時は、母はまだ若くて50代だっと思います。私は深く考えもせず、「そんな風に感じさせることが、なにかあるんかな?」くらいにしか考えませんでした。
当時の実家は古い一軒家で、向かいには道路を挟んで5階建ての団地があり、その圧迫感が原因でそんなことを言うのかと思ったくらいです。
ただ、2階なんかは雨戸も閉め切っていることが多く、ちょっと不気味な感じがしたのを覚えています。
両親に関わることで気になるのは、何回も引越しをしたことです。住所も3府県にまたがって、結婚してから借家も含めて現在までで6回引っ越しました。
自分の感覚では、これはかなり多いのではないかと感じています。
転居に関しては、常に母の要求が強く、めんどくさがりな父はしぶしぶ付き合っている感じでした。が、最終的に母の希望が優先される感じで、決定権は常に母が握っていました。
振り返ると、母は短気で同じ環境に落ち着いて過ごすことが苦手で、常になにか変化を求め、電化製品を買い替えたり、食器を集めたり、改修工事をしたりと小さな変化を作って気持ちをつなぎ落ち着かせるように自分を制御していたように感じます。
旅行も、近場ばかりでしたが、しょっちゅう父の運転で1〜2泊していました。
そういった変化や気分転換ができなくなって、母は病んでいったのかもしれません。